先日普段は腰と脚の施術にあたっている患者さんから、
「口を開けるとアゴがカクッて鳴るんです。こんな症状でもみてもらえるのですか?」
との質問を受けました。
お聞きした症状から顎関節症と思われたので「もちろんみれますよ!」とお答えしました。
普段は腰や首肩や膝などの痛みに対しての施術が多いので、それ以外でもみることができる症状はあまり知られていことを実感しました。
ということで今回は上記の"顎関節症"について解説し、当院でおこなう施術についてもお伝えしていきます。
そもそも顎関節症とは?
症状として、
・口が開けにくい
・口を大きく開けるとアゴのあたりにカクッと音が鳴る
・アゴ周囲の痛み
・アゴの動きがいびつ
などがあります。
1:2~4の割合で女性に多く、7~9割が片側に出現するといわれています。
原因として、
・打撲などのケガ、噛み合わせや噛み癖、ストレスなどが考えられていますが、不明な部分が多いとされています。
顎関節症に関わる癖とは?
・片側の奥歯で噛む
・口呼吸
・寝ている時の姿勢(横向きが左右で偏っているなど)
・噛みしめ癖
などが挙げられます。
一般的な顎関節症の治療
・マウスピースなどのスプリント療法
・温めたり、電気をあてたり、ストレッチなどのリハビリ
・痛み止め、精神安定剤などの薬
・症状がひどい場合は手術
といったことがおこなわれています。
しかし、症状も軽く放置していたり、歯科領域の治療ではあまりうまくいかない方もおられます。
アゴの動きは、周りの筋肉のバランスや姿勢も影響しています。
全体的なバランスをみていく必要があります。
当院でおこなう顎関節症の施術
・まずはアゴの動きを評価します。
アゴの関節は左右2対になった人の身体では特殊な関節です。
左右差をみていくことから始めます。
アゴの関節は耳の穴の前あたりにあります。
少し分かりにくいですが、口を開ける時は図の下のようにアゴの骨の関節部分は前に転がりすべる動きが正常なら出ています。
左右でしっかり関節の動きがでているか耳前あたりから確認します。
・次にアゴ周囲の筋肉の緊張度合いをみます。
図はアゴを動かすメインの筋肉を示しています。
頬(ほほ)や側頭部にもアゴを動かす筋肉はついています。
動きの左右差があると硬さも全然違っていることが多いです。
・実際にアゴの動きを前からもみます。
少しみづらいですが、向かって左側2枚の絵が正常にアゴが動かせている状態
右側2枚がいびつな動きをしている状態
顎関節症の方は大抵向かって右側のようにまっすぐ動かず、アゴの先端がどちらかに偏った動きをしています。
以上の評価をおこなって様々な施術をおこないます。
・筋緊張の強い部位の緊張を緩める手技
アゴは首や背中の姿勢も影響するので周囲のアンバランスも整えます
・手技でとれにくい部分の緊張は鍼が非常に有効です。当院でももちろんおこなっています。
・さらにストレスも症状に影響しているので、鍼で関連する足などのツボを刺激することもあります。
症状や回復度合いに合わせて施術を行い、噛み癖などがある場合は自宅でのケアなどをお伝えします。
詳細にアゴの動きを評価して問題点にポイントを絞って施術をおこなうと改善も促せます。
関節部分の変改などがきつくなかなか症状が引かない場合は専門医にみてもらうことを勧めていきます。
しかし、多くの症状が軽い場合は施術でかなり改善できるので気になる時は遠慮なくご相談下さいね。
当院はあなたの「やりたい」ことを「できる」という自信に変えるサポートを諦めずおこないます。
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